【ソウル28日聯合ニュース】韓国は下半期(7~12月)にアラブ首長国連邦(UAE)と戦略的提携を結び、システム半導体分野の集中育成を進める方針だ。
 UAEはシステム半導体ファウンドリ分野世界2位で、豊富な資本力を持つ。メモリー半導体世界1位で、設計能力と大型需要先を有する韓国との提携は、同分野の構図に大きな影響を与えると評価される。
 政府高官関係者は28日、聯合ニュースの電話取材に対し、李明博(イ・ミョンバク)大統領は任期中にシステム半導体分野で未来成長エンジンの突破口を築き、第2の半導体神話につないでいく考えだと明らかにした。
 この関係者によると、韓国の未来企画委員会とUAE・アブダビ首長国の関係機関は最近、システム半導体分野は両国の協力可能性が極めて高く、急ぎ進めるべき課題だとの共通認識を持った。下半期ごろ具体的な提携関係を結ぶため、現在、綿密な準備が進められているという。
 システム半導体は年間6~15%の高速成長を重ねており、2009年には世界市場規模が200兆ウォン(約14兆6717億円)に達し、メモリー半導体市場(45兆ウォン)の4倍を超えた。韓国はメモリー半導体分野では世界の頂点に立ったが、システム半導体分野の世界シェアは3%と、最下位圏にとどまっている。
 アブダビ政府はシステム半導体分野を未来成長中核産業と定め、2007年から十億ウォン単位の思い切った投資で集中的に育成し、大きな成果を上げた。非台湾系のメーカーを相次ぎ買収し世界シェア20%を獲得。台湾に続く実質2位の座を占めた。

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