【ソウル4日聯合ニュース】青瓦台(大統領府)など国家機関や金融機関、主要インターネット企業のウェブサイトに、大量のデータを送り機能を停止させる「DDoS攻撃」が行われた。4日午前までに40のウェブサイトが攻撃された。韓国インターネット振興院(KISA)は、攻撃用プログラムに感染し「踏み台」として利用されたパソコンは1万1000台に達すると暫定集計した。
 セキュリティサービスのアンラボなどが4日に明らかにしたところによると、同日午前10時から韓国内29のウェブサイトを対象にDDoS攻撃が発生した。前日3日の攻撃では40のウェブサイトが攻撃された。午後6時30分にも再び40のウェブサイトへの攻撃が予定されている。これらを受け、放送通信委員会が「サイバー注意警報」を発令した。
  攻撃用プログラムの流布経路は、韓国内のファイル共有サービスサイト2か所と明らかになった。攻撃者は、これらサイトをハッキングし、二つのファイル共有サイトにアップロードされた一部ファイルに攻撃用プログラムを挿入し流布した。時間帯は3日午前7~9時とみられる。
 またアンラボは、セキュリティーエンジンのユーザーで攻撃用プログラムに感染し、この攻撃に利用されたパソコンは4300台ほどと推定。韓国内で同セキュリティーエンジンのユーザーは1800万人ほどに達することから、実際の踏み台パソコンの数はこれより多い見込みだ。
 今回のDDoS攻撃は、2009年7月7~9日に17のウェブサイトを狙ったものと類似している。
 現在までに攻撃を受けたと把握されているのは、青瓦台、外交通商部、国家情報院、統一部、国会、警察庁、国防部、韓国軍合同参謀本部、在韓米軍など国家機関や軍関連機関、大手銀行や証券会社など金融機関、韓国鉄道公社、韓国水力原子力、ネイバーやアンラボなどインターネット関連企業など。

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