【ワシントン1日聯合ニュース】米国が北朝鮮の食糧支援要請に原則的に応じる方針を示唆した。
 米国務省のボズワース北朝鮮担当特別代表は1日、上院外交委員会の公聴会で北朝鮮への食糧支援問題に対し、「人道的支援と政治的問題を切り離して(考えて)いる」と明らかにした。
 また、米国が食糧分配をモニタリングできる時に食糧を支援するとした上、子どもたちや必要な施設に配給されることを把握できれば、食糧支援はやるべき正しいことだと強調した。
 ボズワース特別代表によると、米国の人道主義的支援は▼必要な水準▼支援の緊急度▼支援した食糧が住民に配給されたかどうかを確認できる条件――の三つの要件を基盤にしている。同基準は全世界に適用している人道主義的支援の原則だという。
 ただ、食糧需要に対する徹底した評価調査や食糧支援監理・モニタリングなどを確認する活動が保障されなければ、食糧支援はできないとした。現在は、北朝鮮への食糧支援の必要性を評価しており、今後同問題と関連し、米朝間の協議があることを明らかにした。
 これと関連し、公聴会に出席したキャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は、「何も決まっていないことを強調しておきたい」とした上、検討段階で韓国政府とも緊密に調整していると伝えた。食糧を支援する場合、米国が支援したものであることがわかるように表示する案も一つの重要な条件であることを示唆した。
 食糧を支援すれば、北朝鮮に対する圧力が弱まるとの指摘に対しては、北朝鮮指導部は住民の食糧問題と関係なく核開発プログラムを進めるとの見解を表明。「ここでの選択は北朝鮮住民を飢え死にさせるのかどうかの問題で、政治的な問題の一つではない」と強調した。

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