「三湖ジュエリー」を乗ったソマリアの海賊。昨年4月に発生した「三湖ドリーム」の乗っ取り事件にも加担していた=(釜山25日、聯合ニュース)
「三湖ジュエリー」を乗ったソマリアの海賊。昨年4月に発生した「三湖ドリーム」の乗っ取り事件にも加担していた=(釜山25日、聯合ニュース)
【釜山25日聯合ニュース】今年1月に韓国のケミカルタンカー「三湖ジュエリー」を乗っ取り、韓国軍に身柄を拘束されたソマリアの海賊が、昨年4月に発生した別の韓国籍船「三湖ドリーム」の乗っ取り事件にも加担していたことが分かった。
 釜山地検が25日、海賊5人に関する最終捜査結果会見で明らかにした。5人は、海上での強盗殺人未遂容疑などの六つの容疑で起訴された。

 地検によると、「三湖ジュエリー」と「三湖ドリーム」の衛星通話内訳を分析した結果、共通発信番号12個を確認。また、三湖ドリームの乗組員から今回逮捕された海賊4~5人を見たという供述を確保したという。
 石海均(ソク・ヘギュン)船長の体内から摘出された銃弾と関連しては、3発のうち2発が韓国海軍の流れ弾であることが明らかになった。ただ、致命傷となったのは海賊による銃弾だったと最終確認された。
 操舵室で石船長を銃撃したとみられる海賊は同所で銃を所持したことさえ、否認している。しかし、船員と一部海賊の供述やDNA鑑定結果、銃撃実験などさまざまな状況から、同海賊が銃撃したことを確認したという。
 一方、検察によると、ソマリアには20組織、1000人余りの海賊が活動している。海賊組織は高速ボートや兵器、食糧などを提供する投資家、船舶を乗っ取る行動隊、交渉人で構成されている。ただ、組織のボスや副ボスが死亡したため、これ以上の背後確認は難しかったという。

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