【ソウル25日聯合ニュース】韓国のぺ・ジェヒョン駐トルコ大使は25日、聯合ニュースとのインタビューで韓国とトルコの自由貿易協定(FTA)交渉について、「まだ双方に意見の相違はあるが、7月までには交渉を完了したい」と述べた。これまで2度交渉を行い、来月初旬に追加交渉が予定されているという。
 ぺ大使はトルコは世界17位の経済大国で、市場が成長し続けており、特に自動車や電子製品の輸出拡大が見込まれると期待を示した。
 中東地域に拡散している民主化デモに対しては、「トルコは今後、中東諸国の改革や民主化に影響を与える」との考えを示した。トルコはイスラム国でありながら、民主主義と市場経済の長所を持ち、中東の新しいモデルとして注目されていると伝えた。
 トルコは昔から民主化過程を経て、平和的な政権交代を実現し、イスラムと民主主義が調和した国だと強調した。
 また、トルコは欧州はもちろん、中東やアフリカなどとも広く外交を展開。地域内での発言力も強まっていると説明した。韓国はトルコと主要20カ国・地域(G20)で協力し、G20の議題を発展させるのにトルコと協力関係を維持するのが重要だと述べた。
 9月にトルコの首都・アンカラにオープンする韓国文化院と関連しては、「中東地域とバルカン諸国に韓国文化院がないため、意味が大きい」と話した。韓国の若々しい文化やIT、ダイナミックさを特化し、文化院を運営したいと抱負を語った。
 ぺ大使は韓国とトルコ間の建設フォーラムを構想している。両国政府と建設会社の経営陣が集まり、トルコだけでなくカタールなどの第三国に共同進出することを考えていると明らかにした。

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