亜州大学病院に移送されるソク・ヘギュン船長(写真共同取材団)=30日、ソウル(聯合ニュース)
亜州大学病院に移送されるソク・ヘギュン船長(写真共同取材団)=30日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル30日聯合ニュース】ソマリアの海賊に乗っ取られ韓国軍清海部隊により救出された三湖海運所属の化学物質運搬船「三湖ジュエリー」のソク・ヘギュン船長が韓国に帰国した。救出の際、銃撃され重体となっていた同船長は29日深夜から手術を受けたが、負傷は深刻で予断を許さない状況が続いている。
 同船長は29日の午後、救急専用機でソウル搬送されて京畿道・城南のソウル空港に到着。そのまま京畿道・水原にある亜州大学病院に移送され、手術を受けた。
 船長は銃撃による骨折や筋肉や筋膜の壊死などが確認されており、腹部や手足などの手術を受けた。
 3時間に及ぶ手術を終えた亜州大学病院の救護チームは、船長の容態について、「敗血症の要因を除去したことは一歩前進だが、まだ楽観も悲観もできない状況」とし、命が助かるかどうかについては、「もう少し様子を見る必要がある」と話した。
 一方、韓国軍が身柄を拘束したソマリアの海賊が30日、アラブ首長国連邦(UAE)の王室専用機で韓国に移送された。この日、海賊13人のうち銃撃戦で射殺された8人を除く5人は金海国際航空(慶尚南道)に到着。海外で韓国人を襲った海賊が韓国内で裁かれるのは初めてだけに、その行方が注目されている。

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