【ソウル6日聯合ニュース】マッコリ(韓国伝統の濁り酒)製造施設に対し、上半期(1~6月期)中に食品衛生管理システム「ハサップ(HACCP)」が導入される。ハサップは、食品の生産、製造、保存、流通など全工程で発生する危害を防止し、安全性を確保するシステム。
 食品医薬品安全庁は5日、上半期中にマッコリ製造施設に適したハサップ標準モデルを開発し、配布する計画だと明らかにした。早ければ今月中にも、食品安全局で酒類安全管理専門チームを結成する。
 同庁はこれに先立ち、昨年8月にマッコリ製造施設52か所、焼酎11か所、果実酒9か所、ウイスキー2か所、ビール2か所など、89社か所で現場点検を実施した。また、同年10月から11月にかけては、ハウスビールを製造する小規模ビールメーカー56社に対しても点検を行った。
 昨年に国税庁から酒類安全管理業務を移管された食品医薬品安全庁は、現場点検などを土台に酒類管理総合対策を講じる計画だ。業務移管により、酒類安全管理は従来の酒税法ではなく、食品衛生法に基づき扱われる。
 従来の酒税法と異なり、食品衛生法には製造メーカーの衛生教育義務、従業員の健康診断義務だけでなく、営業者の順守事項として食品の危害評価が完了するまで販売を禁止できる規定を明示しており、今後は酒類安全管理が一層厳格になると期待される。
 特に、酒類管理総合対策には全国マッコリ製造施設804か所を対象に、製造に適したハサップモデルを開発・配布するとともに、製造メーカーの自主的な参加を促し、衛生的な製造環境をつくる内容が盛り込まれる。
 食品安全政策課関係者は、マッコリは製造法がそれぞれ異なるため、その特色を生かしながら総合的な安全管理ガイドラインを講じる計画だと話している。

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