【ソウル30日聯合ニュース】統計庁が30日に明らかにした11月の産業活動動向によると、先月の鉱工業生産は前年同月比で10.4%、前月比で1.4%、それぞれ増加した。
 前月比は4か月ぶりに増加に転じた。前年同月比では昨年7月にプラスに転じて以来、16か月間増加が続いている。
 しかし、今後の景気局面を予告する先行総合指数は前年同月比2.6%で、前月より0.8ポイント下がった。これで11か月連続の下落となった。
 企画財政部のユン・ジョンウォン経済政策局長は、先行総合指数は下落というより横ばい状態を示しており、景気回復が鈍化したと見るのは早計な判断で、経済が正常化過程を踏んでいるというのが政府の分析だと話した。
 業種別では、前年同月より機械装備(27.9%)、半導体・部品(14.4%)などが高い増加率を示し、パソコン(マイナス5.1%)、木製品(マイナス2.2%)などは減った。
 金属加工(6.9%)、電気装備(3.8%)などは増加したものの、医薬品(マイナス2.9%)、石油精製(マイナス1.8%)などは先月より減少した。
 生産者製品出荷は前年同月より11.0%、前月比では1.6%増加した。半導体・部品(18.0%)、機械装備(29.6%)などは前年同月に比べ、高い増加率を示した。
 在庫は、前月に比べ映像音響通信(24.6%)、機械装備(7.7%)などが増えたため、前月比0.1%増加した。前年同月比では自動車(33.4%)などが大幅に増え、16.2%増加した。
 製造業の在庫率指数(在庫数量を出荷数量で割った在庫率を指数化)は100.7で、前月比1.5ポイント下落した。生産能力指数は、前年同月比で6.3%増加し、製造業稼働率指数は5.5%増えた。平均稼働率は80.9%で前月より1.2ポイント上昇した。
 サービス業生産は前年同月より3.6%、前月より0.8%、それぞれ増加した。業種別でみると、前月に比べ芸術・スポーツ・余暇(マイナス5.0%)、宿泊・飲食(マイナス1.6%)などは減ったが、出版・映像・放送通信・情報(2.3%)、教育(2.0%)などは増加した。
 前年同月比では事業施設管理・事業支援(9.7%)、金融・保険(8.9%)などが好調を示した半面、不動産・賃貸(マイナス24.1%)などは振るわなかった。
 11月の小売販売額指数は乗用車など耐久財、飲食料品など非耐久財の販売好調で前月より2.9%増え、前年同月比では6.9%増加した。設備投資は、前月より映像、音響、通信機器などの機械類投資が減り、0.6%減少した。

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