予防ワクチンを点検する国立獣医科学検疫院の研究員=23日、ソウル(聯合ニュース)
予防ワクチンを点検する国立獣医科学検疫院の研究員=23日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル23日聯合ニュース】政府は口蹄疫(こうていえき)ワクチンの接種を慶尚北道の安東と醴泉、京畿道の坡州、高陽、漣川の5地域で実施する方針だ。
 農林水産食品部が23日に明らかにしたところによると、接種は25日ごろから始まる予定。農家7016戸が飼育する13万3000万頭余りの韓牛(韓国在来種のウシ)対象とする。1か月後に2次接種を行う。国内最高の韓牛産地として知られる江原道は、口蹄疫発生初期段階のため、対象地から除外した。また、醴泉は畜産農家が密集する近隣の栄州を守るため、対象地に含めた。
 接種対象を地域別にみると、口蹄疫の被害が深刻な安東は1万7000頭(農家1446戸)、醴泉は4万7000頭(4106戸)、漣川は1万8000頭(396戸)、坡州は3万1000頭(723戸)、高陽は2万頭(345戸)。
 このほかの口蹄疫発生地域では、これまで通り殺処分の方法で対処するが、状況に応じワクチン接種を検討する方針だ。すでに予防接種を済ませた地域で口蹄疫が発生した場合は、感染農家の家畜に限り埋却する。
 農林水産食品部は、ワクチン接種後の精密検査で口蹄疫に感染していないことが確認されれば、食肉処理場への出荷と取引が可能になると説明した。
 今回の口蹄疫で、同日までに農家1462戸の牛、豚、シカ、ヤギなど27万8530頭が殺処分、埋却された。

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