中国漁船転覆事件、韓中が事態収拾に向け意見交換

【ソウル23日聯合ニュース】韓中両国は23日、中国の違法操業漁船の転覆事故が両国関係に悪影響を与えてはならないとの認識の下、事態を円満に解決できるよう努力するとのメッセージを交わした。
　外交通商部が駐韓中国大使館側と接触しこうした意見を交わしたと、複数の外交筋が伝えた。同部は今回の事件に対する韓国側の最終調査結果を中国側に説明し、死亡した中国人船員の遺体や逮捕された船員3人の身柄の引き渡しと関連する協議を行ったとされる。また、韓国政府が拿捕（だほ）した5隻の中国漁船の問題と、違法操業の根絶に向けた根本的対策も話し合ったという。
　外交通商部当局者は、政府としては客観的な事実に基づき、韓中間の緊密な協議で公正に処理していくとの立場だと明らかにした。
　中国側は23日午後4時に定例会見を行う予定だが、今回の事案に対しては特別に立場を示さないと予想される。