黄禹錫博士=(聯合ニュース)
黄禹錫博士=(聯合ニュース)
【ソウル23日聯合ニュース】ソウル高等裁判所は23日、胚性幹細胞(ES細胞)に関する論文をねつ造して研究費を獲得し横領などの罪で起訴された元ソウル大学教授の黄禹錫(ファン・ウソク)博士が、控訴審判決を不服として上告したと明らかにした。検察側も上告しており、2005年に起きた同事件は、大法院(最高裁判所に相当)の審判を受けることになった。
 黄教授は2004~2005年、ねつ造したES細胞関連の論文を米科学誌サイエンスで発表した後、論文ねつ造を隠したまま、農業協同組合とSKから研究費10億ウォン(約7242万円)ずつを受け取った罪、新産業戦略研究所と政府からの研究費のうち7億8400万ウォンを横領した罪、卵子提供の見返りとして人工授精の費用の一部を提供した罪などに問われ、2006年5月に在宅起訴された。
 1審は、新産業戦略研究所と政府からの研究費横領と生命倫理法違反について有罪とし、懲役2年・執行猶予3年を言い渡した。農協とSKから研究費を得たことについては、論文のねつ造と研究費支援の因果関係が認められないとし、無罪を言い渡した。
 今月16日に行われた控訴審では、1審で有罪とされた横領額のうち約1億554万ウォンは公訴事実が立証されたとはみなし難いとし、あらためて懲役1年6月、執行猶予2年を言い渡した。

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