北京首都国際空港に到着したリチャードソン州知事=21日、北京(聯合ニュース)
北京首都国際空港に到着したリチャードソン州知事=21日、北京(聯合ニュース)
【北京21日聯合ニュース】北朝鮮を訪問したリチャードソン米ニューメキシコ州知事は21日、北朝鮮が韓国の延坪島海上射撃訓練に対する報復攻撃を行わなかったのは、今後の対話の意志を示したものだと説明し、「極めて重要な進展だ」と評した。6日間の訪朝を終え、同日午前に中国・北京首都国際空港に到着し記者団に対し述べたもの。
 同知事は今回の訪朝で、北朝鮮は国際原子力機関(IAEA)査察官の寧辺核施設立ち入りの再許可、ウラン濃縮用核燃料棒の海外搬出、1万2000本余りの未使用燃料棒の海外売却を約束し、南北と米国の3カ国間紛争地域監視軍事委員会の設置、南北軍事ホットラインの構築にも同意したと伝えた。特にウラン濃縮と関連しては、北朝鮮はIAEA査察官の復帰を認め、自国がウラン濃縮活動を行っていないことを確認させるだろうと強調した。
 またリチャードソン知事は、北朝鮮側に韓国哨戒艦撃沈事件だけでなく、民間人の死亡者も出した延坪島砲撃事件に対しても懸念を伝えたと明らかにした。そのうえで、「民間人としてのわたしの役割はここまでだ。関連国が今後、これを基に外交に努めることを希望する」と述べた。
 リチャードソン知事はこの訪朝で、自身を平壌に招いた金桂寛(キム・ゲグァン)第1外務次官や李容浩(リ・ヨンホ)外務次官ら北朝鮮側の6カ国協議ライン、国防委員会の朴林銖(パク・リムス)政策局長らと会い、北朝鮮核問題と朝鮮半島情勢について論議した。北京で中国外交当局者らと会う計画はなく、すぐに本国に戻り米国務省訪朝結果を報告する予定だ。

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