【ソウル20日聯合ニュース】韓国軍は20日、北朝鮮の砲撃に伴い中断されていた延坪島海上射撃訓練を実施した。合同参謀本部が明らかにしたところによると、訓練は同日午後2時30分ごろに始まり、午後4時4分ごろに完全に終了した。韓国軍は万一の事態に備え警戒態勢を維持し、北朝鮮の軍事動向を注視している。
 合同参謀本部関係者は「韓国軍は今後も西北島嶼(とうしょ)を防御し、領土主権を守護するため警戒態勢をさらに強める」と述べた。また、北朝鮮軍は韓国軍の射撃訓練を受け警戒態勢を強化したが、韓国軍は情報監視とともに合同戦力で警戒態勢を維持したと強調した。
 合同参謀本部は、軍事境界線(MDL)地域では北朝鮮軍の特異な動向は見られないと伝えた。一方、延坪島に投入された在韓米軍兵力は北朝鮮軍の動向監視と新たな挑発の可能性に備え、当分は残留するという。
 訓練に動員された自走砲K9、105ミリけん引砲、81ミリ爆撃砲などは延坪島の西南方向、韓国側海域に設定された海上射撃訓練区域(横40キロメートル、縦20キロメートル)に着弾した。バルカン砲は射程距離が1800メートルにすぎず、海上区域まで届かないが、敵の航空機による挑発に備えるため動員された。
 韓国軍は先月23日午前10時15分に延坪島海上射撃訓練を開始したが、北朝鮮の砲撃を受け午後2時34分に中断。当時、訓練を実施した海兵隊の延坪部隊は自走砲K9など11種の火器で3657発を発射する計画だった。
 合同参謀本部関係者は「きょうの訓練は計画通り実施した。新たな延坪島射撃訓練を年内に実施する計画はない」と明らかにした。

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