LG関係者は、果敢な先行投資で主力事業の価値を根本から引き上げ、新成長エンジンの育成を加速化することで「グローバル・マーケットリーダー」に跳躍するという意志を込めた事業計画だと説明した。
来年はまず、主力事業と新成長エンジンの市場支配力を強化するため、設備部門に16兆3000億ウォンを投じる。研究開発(R&D)部門にも、独自技術の確保を目指し4兆7000億ウォンを投資する方針だ。
事業部門別の投資額は、電子14兆2000億ウォン、化学3兆6000億ウォン、通信・サービス3兆2000億ウォン。電子分野では、LGディスプレーが大型液晶パネル生産ラインの新設・増設に踏み切り、高機能携帯電話(スマートフォン)やタブレットPCなど市場拡大に備え、中・小型液晶パネル生産ラインの増設を続ける予定だ。
LG電子は、来年上半期(1~6月)中に3つの太陽電池生産ラインを増設し、生産能力を現在の12万キロワットから33万キロワットに引き上げる計画だ。発光ダイオード(LED)ライトの生産ラインも増設し、2012年までに500万台の生産規模を備える。
LGイノテックはスマートフォン用カメラモジュールの生産ライン増設などを進め、LGシルトロンはLED用サファイアウエハー、ソーラーウエハーの生産設備増設に乗り出す。
化学部門では、LG化学が電気自動車用バッテリーの生産ラインを拡大するほか、2012年の商業生産を目標に、引き続き京畿道・坡州で液晶用ガラス基板工場建設を進める。高吸水性樹脂と原料物質のアクリル酸の生産施設増設も進める。
LGハウシスは2012年の完工を目指し、蔚山にエネルギー節約型ガラス「Low-E」の生産工場建設を進める。LG生命科学は忠清北道・五松の専門医薬品設備工場への投資を増やす方針だ。
このほか、通信・サービス部門のLGユープラス(旧LGテレコム)は第4世代移動通信やWi-Fi、次世代送電網(スマートグリッド)など高度化投資に力を入れる。LG商事は海外資源開発事業で新たな有望地域を積極的に発掘していく計画だ。
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