イージス駆逐艦「世宗大王」=(聯合ニュース)
イージス駆逐艦「世宗大王」=(聯合ニュース)
【ソウル20日聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は20日、延坪島周辺の黄海で海上射撃訓練を実施する予定だと明らかにした。訓練開始時間は午前11時ごろと計画されていたが、霧などのため午後1時以降に延期されたと伝えられた。
 合同参謀本部関係者は、韓国軍は北朝鮮の動きを鋭意注視しており、挑発行為があれば強く対応する万全の軍事対応態勢を維持していると述べた。北朝鮮が再び違法な軍事挑発を強行した場合、韓国軍は「即刻、強力かつ断固とした対応を取る」と強調した。
 これと関連し、軍は韓国初のイージス駆逐艦「世宗大王」(7600トン級)をはじめ、国産駆逐艦(KDX-II、4500トン級)2隻を黄海に前進配置したと伝えられた。有事に遠距離打撃や航空機による迎撃任務を遂行するための措置とみられる。
 また、大邱基地の空軍戦闘機F-15Kも非常出撃態勢を維持している。F-15Kは射距離278キロメートルの地上攻撃用ミサイルAGM-84H(SLAM-ER)、射距離105キロメートルの空対地ミサイルAGM-142を搭載している。
 合同参謀本部関係者は、海上と空中で先端兵器を動員するのは、北朝鮮の挑発時に自衛権レベルで攻撃原点を精密打撃するという趣旨だと説明した。
 軍関係者は、通常の射撃訓練で砲弾は北方限界線(NLL)の南側10メートル以上に落ちることになっており、訓練の目的が北朝鮮を刺激する危険はないと主張している。
 延坪島海兵隊が実施する今回の射撃訓練海域は、延坪島の西南、横40キロメートル、縦20キロメートルの区域。自走砲K9、105ミリけん引砲、バルカン砲、81ミリ爆撃砲などが動員されるという。

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