【ソウル16日聯合ニュース】外交官をはじめとする北朝鮮の高位職の人物らが、現金を手に北朝鮮を脱出するケースが最近増えていると、ある政府高官筋が16日に伝えた。そうした脱北者らは韓国には入らず、主に第三国に行くことが多いという。
 この高官筋は、国際社会の金融制裁が続き北朝鮮は相当困窮しており、銀行決済が困難になったため現金をかばんに入れ持ち歩き決済するなど、それなりに解決策を見出そうとしているようだと話した。
 先ごろネパールで北朝鮮料理店を運営し外貨稼ぎを担当していた人物も大量の米ドルを持ちインドのニューデリーに亡命。その後、韓国に入国したと伝えられた。昨年は北東アジア地域の公館長クラスの外交官と外貨稼ぎの会社社長を務めた人物も、ソウルに入ったと伝えられた。彼らは主に40代前後と若く、海外での暮らしで資本主義体制に接し、北朝鮮の体制と生活環境に疑いを感じるようになったとみられる。
 またこの情報筋は、最近も北朝鮮の武器輸出がかなりの数、摘発されているが、当該国がその事実を公開することを避けていると伝えた。

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