【ソウル10日聯合ニュース】北朝鮮で韓国哨戒艦「天安」沈没事件などの真相を伝えるDVDが出回っており、中朝国境地域を中心に取り締まりが大幅に強化されているようだ。
 米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)が10日、北朝鮮脱出住民(脱北者)団体関係者の話として伝えたところによると、今月初めに中国に近い新義州市南中洞で、外国映画のDVDを見た20代の青年らが保衛部に摘発された。映画と一緒にDVDに編集された韓国哨戒艦沈没事件などの真相を見た理由で、さらに厳重な処罰を受ける見通しだという。
 関係者はまた、この事件直後、国防委員会の検閲団が国境地域で外国製DVDの複製品を検査していると伝えた。国境を越えて新義州や咸鏡北道に持ち込まれる外国映画、DVD複製品が重点取り締まり対象だという。検閲団は、北朝鮮映画を収録したDVD複製品にも哨戒艦沈没事件などに関する内容が含まれている可能性があるとみて、検閲を強化しているとされる。
 一方、RFAは、一部の脱北者団体が韓国哨戒艦沈没事件、韓国・延坪島への砲撃事件などの真相を盛り込んだDVDを大型風船にくくりつけ、北朝鮮に向けて飛ばしていると紹介した。

Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0