笑顔で握手を交わす両首脳=10日、プトラジャヤ(聯合ニュース)
笑顔で握手を交わす両首脳=10日、プトラジャヤ(聯合ニュース)
【マレーシア・プトラジャヤ10日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は10日、訪問先のマレーシアでナジブ首相と首脳会談し、貿易・投資、科学・技術、文化分野などで協力を強化することで合意した。両首脳は会談後、「パートナー関係の強化および共同繁栄」に向けた共同声明を採択した。
 李大統領は共同記者会見で、今回のマレーシア訪問は、半世紀にわたり発展を続けてきた両国関係を新たな次元に進める上で重要な転機になったと評価。真の友邦としての両国関係の重要性を改めて確認したと述べた。
 両首脳は特に、「韓国とマレーシア間の貿易・経済関係を深めるため、自由貿易協定(FTA)を含めた手段と方法を模索する」と表明、2国間協定の締結を進める意向を示した。韓国はすでに、マレーシアも加盟する東南アジア諸国連合(ASEAN)とFTAを締結している。
 両首脳はまた、原子力が安全かつ持続的、汚染の少ないエネルギー源として重要な役割を果たせるとの認識で一致し、原子力エネルギーの平和的な利用に関し、さらに協力を深めることにした。あわせて、石油・ガスの探査・生産事業でも連携するとしたほか、互恵的な経済協力を促すため「韓国・マレーシアビジネス協会」の設立が必要だと訴えた。
 続けて、民間人・軍人の死傷者を出した北朝鮮による韓国・延坪島砲撃を糾弾するとし、「北朝鮮の攻撃は国連憲章に背く正当化できない敵対行為であり、朝鮮半島の平和と安定に深刻な脅威だ」と指摘した。その上で、政治・安保分野で閣僚級を含めた高官や議員の交流を積極的に進めるとともに、両国間の国防協力を強化していくとした。
 両国はこのほか、ASEANを中心的原動力とする東アジア地域協力体制の構築を目指し、緊密に協力することで意見を同じくした。
 ナジブ首相は李大統領の要請を受け、来年に韓国を訪問する方針を固めた。
 一方、両国は李大統領とナジブ首相が出席するなか、バイオエネルギー協力に関する了解覚書(MOU)、科学技術企画管理に関するMOU、刑事司法共助条約などに署名した。

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