【ソウル9日聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信が9日に報じたところによると、対韓国機関の祖国平和統一委員会は「書記局詳報」を通じ、韓国・延坪島砲撃は米国と韓国が綿密に計画し意図的に敢行した反北朝鮮の軍事挑発だと主張した。
 韓国側に民間人の死者が出たことに対しては、「数平方キロメートルにもならない島に軍事施設と民間人の村をひとまとめにし、軍基地内に民間人を引き入れ、われわれの対応打撃を避けようとした」と指摘。また、民間人被害と騒ぐのは「挑発者の正体を隠すための詭弁(きべん)」だと述べた。
 そのうえで、韓国が延坪島砲撃事件の直接的挑発者なら、裏の操縦者は米国だと強調し、黄海上の軍事境界線、北方限界線(NLL)は、第2の朝鮮戦争を挑発するため米国が作った導火線だと述べた。延坪島砲撃事件は、南北間の武力紛争と先鋭な情勢を打開する唯一の出口は南北共同宣言と南北首脳宣言の履行だということを、教訓として刻み付けたと主張した。
 北朝鮮は先月23日の延坪島砲撃から、朝鮮人民軍最高司令部報道、外務省報道官談話(いずれも当日)、祖国平和統一委員会声明(26日)、朝鮮中央通信社論評(27日)などで、事件の責任は韓国側にあるとの主張を繰り返している。

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