【ソウル7日聯合ニュース】韓日米外相が米ワシントンで6日に共同声明を出し、中国が提案した6カ国協議首席代表緊急会合を拒否する立場をまとめるとともに、韓国・延坪島を砲撃した北朝鮮への圧迫に向けた中国の積極的な役割を求めた。
 これを受け、韓国と米国は近く中国にこうした姿勢を伝え、今後の対応方向を協議する方針で、砲撃事件を受けた朝鮮半島外交戦が加速化する見通しだ。外交当局者によると、中国との協議では特に、北朝鮮の態度変化を促す国際社会の努力に賛同するよう説得し、協力を取り付けることに焦点を当てるという。
 こうしたことから、米国は来週中に政府高官訪問団を韓日に続き中国・北京に派遣する予定だと、外交筋は伝えた。訪問団は、米国の朝鮮半島政策を担当するキャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)が代表を務めるとされる。
 米国は中国に対し、砲撃事件の国連安全保障理事会への提起などを通じ、国際社会の糾弾の流れに加わり、北朝鮮が挑発をやめ非核化に乗り出すよう、影響力を行使することを求めると伝えられた。
 一方、韓国政府は米国とは別途の外交チャンネルを介し、韓日米外相会談の結果を中国に説明するとともに、砲撃事件の対応に協力を求める方針だ。ただ、現在のところ高官訪問団の派遣は検討していないと伝えられた。
 韓日米は共同声明で、対北朝鮮制裁を盛り込んだ安保理決議1718、1874に対する中国の支持を歓迎し、北朝鮮に2005年の6カ国協議共同声明の履行を促す中国の努力を期待すると強調した。
 また、北朝鮮の最近の挑発行為に対する適切な対応、非核化を含む北朝鮮問題への対応について、中国とロシアとの協力を特に6カ国協議の枠内で強化していく方針を示した。

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