【ソウル7日聯合ニュース】北朝鮮による韓国・延坪島砲撃に強く反発する脱北者数百人が特別予備軍の新設を訴えている。
 北朝鮮・朝鮮人民軍出身の脱北者でつくる「北韓人民解放戦線」は7日、脱北者特別予備軍の設立を求める嘆願書にこれまで脱北者330人余りが署名したと明らかにした。今後1000人を目標に署名を集め続ける計画だという。
 同団体は13日に集会を行い、李明博(イ・ミョンバク)大統領と国防部長官に嘆願書を提出するとともに、北朝鮮軍の戦力を分析し、対応策を模索する討論会も開く予定だ。討論会には朝鮮人民軍の砲兵部隊勤務経験者や軍事関連の大学出身者9人が出席し、延坪島砲撃を主導したとみられる第4軍団の戦力配置や戦術、同軍の砲兵戦術などについて説明する。
 同団体は嘆願書で、赤化(共産化)統一を目指す北朝鮮の政策が絶対に変わらないことや、権利が保障されない北朝鮮の同胞を開放するためには国防の義務が切実に求められることをよく承知しているのが脱北者だと主張。韓国軍の指揮下に置く特別予備軍を新設し、検証された脱北者の予備軍への編入を要請した。
 同団体の金聖ミン(キム・ソンミン)代表は3月に起きた北朝鮮の魚雷攻撃による韓国哨戒艦沈没事件と延坪島砲撃以降、脱北者の間で予備軍編入に対する共感が強まったと述べた。脱北者が韓国の安保に微力ながら貢献できればと考え、署名を集めることにしたという。
 韓国軍は、脱北者や障害者ら兵役を免除された人の中で支援者に限り予備軍に編入することを検討したが、偽装脱北者などに対する懸念があり、結論は出せなかったと伝えられた。

Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0