【ソウル6日聯合ニュース】消費生活に酒とたばこが占める割合が減り続け、過去最低値を記録した。
 韓国銀行と統計庁が6日に明らかにしたところによると、7~9月期の酒・たばこ消費額(季節調整済み)は3兆4900億ウォン(約2533億7000万円)で、韓国内消費支出148兆6000億ウォンの2.3%を占めた。
 酒・たばこの消費は1980年代の初めまで6.0%を超えていた。1975年の10~12月期は8.0%に達し、一時は韓国国民の主要支出品目だった。当時は食料品・飲料が37.0%、衣類・履物が10.9%、飲食・宿泊が10.2%など。衣食住の次に大きな割合を占めていた酒・たばこだが、その割合は次第に減少し、ことし7~9月期は関連統計が始まった1970年以来、最も低い数値を記録した。所得の増加とともに消費規模が拡大するなか、酒・たばこ関連支出が同じように増えなかったか、むしろ減ったということを示す。
 物価の変動を考慮した酒とたばこの実質支出額の前年同期比増加率は、昨年1~3月期以来、7四半期にわたりマイナスが続いている。消費支出全体では景気回復により昨年4~6月期から増勢を維持しているのとは対照的だ。
 韓国産の希釈式焼酎とビールの出庫量は、年初から8月まででそれぞれ89万9000キロリットルと138万8000キロリットルで、前年同期の95.9%と98.2%にとどまり、減少の傾向を示した。たばこの消費に関しても、KT&G関係者が「毎年初めに禁煙などで販売量が急減する傾向があり、健康のために次第に消費が減りつつある」と話している。
 体に悪い酒とたばこの消費が減ったのとは反対に、医療費支出の割合は拡大の傾向にある。医療・保健名目支出額はことし7~9月期に10兆600億ウォンと初めて10兆ウォンを超え、消費全体に占める割合も過去最高の6.8%となった。
 韓国銀行関係者は「平均寿命が長くなり医療費支出が増えるなか、所得水準の向上で健康と長寿に対する関心が高まった結果」だと分析した。

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