口蹄疫感染の拡大を受け、蔚山の家畜市場が臨時休業に入った=2日、蔚山(聯合ニュース)
口蹄疫感染の拡大を受け、蔚山の家畜市場が臨時休業に入った=2日、蔚山(聯合ニュース)
【ソウル2日聯合ニュース】慶尚北道安東市の韓牛(韓国在来種のウシ)農家3戸で、新たに口蹄疫(こうていえき)感染が確認された。農林水産食品部が2日に明らかにした。
 いずれの農家も、先月29日に最初の口蹄疫感染が見つかった養豚農家から南東に2.5~4キロメートルほどに位置し、それぞれ150頭、3頭、210頭の韓牛を飼育している。1日に感染の疑いの届け出があり、検査の結果、陽性と判定された。
 口蹄疫感染の拡大を受け、検疫当局と慶尚北道は対応に全力を挙げている。農林水産食品部と自治体は、口蹄疫が発生した農家で飼育している家畜を全頭処分し、半径50メートル以内に位置する家畜も予防的措置として処分することを決めた。農家と家畜の移動を統制し、外部からの立ち入りも禁じている。また、全国の家畜市場84か所がすべて閉鎖された。
 安東では先月29日に養豚農家2戸で豚の口蹄疫が発生。同30日には韓牛農家1戸でも感染が確認された。
 農林水産食品部は、安東地域の農家の口蹄疫感染による被害を最小限にとどめ、初動防疫を円滑に進めるため、緊急防疫費175億ウォン(約12億8000万円)を自治体と農家に支援することを決めた。

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