【ソウル1日聯合ニュース】知識経済部は1日、ソウル市内で新成長エンジン戦略会議を開き、ことし推進した次世代の成長エンジン課題を評価し、今後の政策推進方向を議論した。
 同部は昨年1月に「新成長動力ビジョンおよび発展戦略」を発表後、発光ダイオード(LED)、ロボット、二次電池、太陽光、原子力発電プラントの6分野で成果が現れはじめ、大型研究・開発(R&D)課題として進められた「スマートプロジェクト」も計1兆9800億ウォン(約1436億円)の投資と5733人の雇用を創出した。スマートプロジェクトは2008年の世界金融危機を受け、短期間で商用化が見込める10分野を支援している事業で、全量を輸入していた電子タグ(RFID)などの商用化を実現した。
 同部は今後、「選択と集中」戦略に基づき、LED応用、システム半導体、太陽電池、コンテンツ、知能型エコカー部品、バイオ医薬品、次世代無線通信、次世代ディスプレーの8品目を戦略品目に指定し、集中的に育成する方針だ。また、体系的な育成のため、次世代の放送通信融合産業、再生可能エネルギー産業、エコカー産業、次世代無線通信産業、高齢者向け産業のインフラ拡大にも乗り出す予定だ。
 これに向け、金融や知的財産権、規制緩和、税制優遇措置など、産業全般の環境を整備し、来年中に新成長エンジンの育成に向けた金融活性化策を打ち出す計画だ。来年下半期には新成長エンジン金融支援センターを指定し、中小企業を支援する。
 また、革新技術導入期の段階にある産業分野の基幹技術確保と初期市場創出のための支援を集中的に行い、産業化初期段階突入後は海外市場進出や人材養成などを支援し、成長段階へと発展できる土台を築く方針だ。

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