記者団と懇談会を行う鄭夢準FIFA副会長=30日、チューリヒ(聯合ニュース)
記者団と懇談会を行う鄭夢準FIFA副会長=30日、チューリヒ(聯合ニュース)
【チューリヒ30日聯合ニュース】2022年のサッカーワールドカップ(W杯)誘致に向け、国際サッカー連盟(FIFA)の鄭夢準(チョン・モンジュン)副会長が、最終得票戦略として「朝鮮半島を超えた北東アジア平和の重要性」を訴えた。
 W杯誘致活動のためスイス・チューリヒを訪れている鄭副会長は30日、記者団との懇談会を開催。韓国は最初からW杯誘致の目的が商業的なものではなく、朝鮮半島と北東アジアの平和維持にあることを強調しており、これを基にFIFA執行委員らの共感を得ていると説明した。
 韓国と日本は8年前にW杯を共催しており、一部では今回の立候補は早すぎるとの声も出ているが、「2022年は12年後。20年ぶりの開催になることを強調している」と述べた。また、2002年大会は韓日共催の「半分の大会」だったと評し、2022年大会は北東アジア最高のサッカーの祭典になるとアピールし、共感を得ていると伝えた。
 朝鮮半島平和を前面に押し出すことはやや食傷気味ではないかとの評価に対しては、先の北朝鮮による韓国・延坪島への砲撃で、朝鮮半島平和が現実的に重要だという共感を得たとしながら、「朝鮮半島を超えた北東アジア平和に向けても、韓国が2022年W杯を誘致すべきだと説得している」と話した。
 2022年と2018年大会の開催地は12月2日(韓国時間2日夜から3日未明)、チューリヒで開かれるFIFA理事会で執行委員の投票により決定される。

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