戴国務委員は、中国の胡錦濤国家主席と温家宝首相の特使として27日に2日間の日程で急きょ訪韓した。
李大統領は、20世紀の冷戦時代が終息し、21世紀の共存と平和を志向する南北関係において、中国が新しい地位にふさわしい役割を務めるよう求めた。また、韓国政府は、朝鮮戦争以来、北朝鮮の挑発に耐え続けてきたが、北朝鮮がさらなる挑発行為に乗り出す場合は強く対応すると強調した。
戴国務委員は、延坪島砲撃による韓国側の犠牲に哀悼と慰労の意を表明した。南北間の平和のために状況が悪化しないよう努力するとした上で、朝鮮半島の平和に向け韓中間の戦略的疎通が強化されることを望むと述べた。
洪秘書官は「戴国務委員は胡国家主席の口頭メッセージを李大統領に伝えてた」とし、李大統領は中国に話すべきことはすべて話したと明らかにした。
中国は、北朝鮮による延坪島への砲撃を受け、当初26日に予定されていた楊潔チ外相の訪韓を延期し、楊外相より格上の戴国務委員を派遣した。
面談には、外交通商部の金星煥(キム・ソンファン)長官、柳佑益(リュ・ウイク)駐中国大使、千英宇(チョン・ヨンウ)大統領外交安保首席秘書官、6カ国協議韓国首席代表の魏聖洛(ウィ・ソンラク)朝鮮半島平和交渉本部長、張シン森駐韓中国大使、戴国務委員に同行している武大偉・朝鮮半島問題特別代表と胡正躍外務次官補も同席した。
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