戴国務委員(手前左)と会談する李明博大統領=28日、ソウル(聯合ニュース)
戴国務委員(手前左)と会談する李明博大統領=28日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル28日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は28日、青瓦台(大統領府)で中国の戴秉国国務委員(副首相級)と面談した。中国がより公正かつ責任ある姿勢で朝鮮半島の平和実現に寄与するよう要請した。北朝鮮が先ごろ高濃縮ウラン計画を公開したのに続き、仁川・延坪島への砲撃で民間人まで攻撃したことは重大な事態変化だと指摘した。青瓦台(大統領府)の洪相杓(ホン・サンピョ)弘報(公報)首席秘書官が伝えた。
 戴国務委員は、中国の胡錦濤国家主席と温家宝首相の特使として27日に2日間の日程で急きょ訪韓した。
 李大統領は、20世紀の冷戦時代が終息し、21世紀の共存と平和を志向する南北関係において、中国が新しい地位にふさわしい役割を務めるよう求めた。また、韓国政府は、朝鮮戦争以来、北朝鮮の挑発に耐え続けてきたが、北朝鮮がさらなる挑発行為に乗り出す場合は強く対応すると強調した。
 戴国務委員は、延坪島砲撃による韓国側の犠牲に哀悼と慰労の意を表明した。南北間の平和のために状況が悪化しないよう努力するとした上で、朝鮮半島の平和に向け韓中間の戦略的疎通が強化されることを望むと述べた。
 洪秘書官は「戴国務委員は胡国家主席の口頭メッセージを李大統領に伝えてた」とし、李大統領は中国に話すべきことはすべて話したと明らかにした。
 中国は、北朝鮮による延坪島への砲撃を受け、当初26日に予定されていた楊潔チ外相の訪韓を延期し、楊外相より格上の戴国務委員を派遣した。
 面談には、外交通商部の金星煥(キム・ソンファン)長官、柳佑益(リュ・ウイク)駐中国大使、千英宇(チョン・ヨンウ)大統領外交安保首席秘書官、6カ国協議韓国首席代表の魏聖洛(ウィ・ソンラク)朝鮮半島平和交渉本部長、張シン森駐韓中国大使、戴国務委員に同行している武大偉・朝鮮半島問題特別代表と胡正躍外務次官補も同席した。

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