北朝鮮側の海岸砲基地がある茂島(前)とケモリ(後)=(聯合ニュース)
北朝鮮側の海岸砲基地がある茂島(前)とケモリ(後)=(聯合ニュース)
【ソウル26日聯合ニュース】北朝鮮の韓国・延坪島への砲撃に伴う韓国軍の応射で、北朝鮮側の海岸砲基地、ケモリ基地と茂島基地に被弾の痕跡が識別されたことがわかった。
 合同参謀本部関係者が26日に伝えたところによると、両地域で火災が発生し、ケモリ地域では多数の被弾の痕跡が見つかった。茂島地域でも交通壕(塹壕をつなぐ壕)が埋没するなど、被弾の跡があった。
 関係者は、北朝鮮の挑発の兆しがみられたにもかかわらず、延坪島に配備された自走砲「K-9」を訓練に動員したとの指摘には、4門は訓練で南西側を向いており、待機中の2門は北側を向いていたと説明。北朝鮮の砲撃で南西側を向いていた4門のうち2門のケーブルなどに異常が発生し、1門は不発弾が挟まったと述べた。
 また、敵の砲撃が予想され、23日午前9時に備えの態勢をとったとしながらも、放射砲が当日に新たに配備されたかどうかは確認に応じられないとした。
 また、北朝鮮の砲撃時、対砲兵レーダーが役目を果たせなかったことについては、レーダーは当日午前9時から作動しており、敵の砲弾を識別できなかった理由を分析中だと答えた。
 北朝鮮は23日午後2時34分ごろから1時間にわたり、延坪島に向け170発余りの砲撃を加えた。事件により兵士2人、民間人2人が死亡した。

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