【ソウル26日聯合ニュース】北朝鮮による韓国・延坪島への砲撃事件以降、あるインターネットサイトに北朝鮮を露骨に称揚する書き込みがあり、ネットユーザーの批判が殺到している。
 ポータルサイト・ネイバーに開設されたコミュニティサイト「サイバー民族防衛司令部」には、北朝鮮が23日午後に延坪島を砲撃した後、「偉大な党の偉大な歴史が完成した」など北朝鮮を称える書き込みが掲載された。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

 同サイトのマネジャーは24日、「皆さん、昨日は緊張したでしょう」と題した文で、「金正恩(キム・ジョンウン)大将が進めております。皆さんは常に緊張して備える智恵が必要です」と書き込んだ。
 サイト会員らも「陣頭に立っている大将さまは、朝鮮の時間割通りに一寸の誤差もなく進めるでしょう」「人質の命を気にせず、大業を成し遂げられるものと信じています」「偉大な北朝鮮と司令官さまがいらっしゃり、いつも心強い」――などと書き込み、北朝鮮を褒め称えた。

 一部ネットユーザーがこれをキャプチャーし、別のコミュニティサイトに掲載したことで事実が発覚。憤ったネットユーザーらが「サイバー民族防衛司令部」に殺到し、サイトを批判する書き込みは数百件に達した。
 サイト運営側も対応に乗り出している。26日現在、批判の書き込みをすべて削除し、非会員が書き込めないようにしている。同サイトは2002年に開設されてから一度閉鎖されたが、2007年に再び開設され、現在6500人余りが加入している。

 同サイトの40代会員は、7日に北朝鮮を擁護する文と映像を掲載した容疑(国家保安法違反)で起訴されている。先月に開かれた拘束前の被疑者審問でも、「金日成(キム・イルソン)、金正日(キム・ジョンイル)首領さまは偉大な方だ」と北朝鮮を賞賛した。
 警察庁保安局は、同サイトが国家保安法に違反したとみて、捜査に乗り出した。警察関係者は、「北朝鮮による延坪島砲撃事件前からこのサイトに注目していた。明らかな利敵目的で北朝鮮を称揚すれば処罰対象になる」と話している。

Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0