北朝鮮の海岸砲・曲射砲基地一帯(国会写真記者団撮影)=25日、延坪島(聯合ニュース)
北朝鮮の海岸砲・曲射砲基地一帯(国会写真記者団撮影)=25日、延坪島(聯合ニュース)
【ソウル25日聯合ニュース】北朝鮮は韓国の仁川・延坪島に向け砲撃した23日、全軍に「非常警戒態勢2号」を発令していたと、米政府系放送局のラジオ自由アジア(RFA)が25日に報じた。
 北朝鮮・朝鮮人民軍の事情に詳しい情報筋によると、北朝鮮は23日に非常警戒態勢を取るよう命じる「総参謀部電信指示文」を全軍に下達。全部隊に陣地死守を、全軍人に帰隊を指示した。
 「非常警戒態勢2号」は、準戦時状態より低い段階の警戒態勢で、最高司令官命令のように公開されず、電信指示文として出されるものだという。同筋は、今回の砲撃で、朝鮮人民軍は12月初めから実施する予定だった冬季訓練を事実上開始したとみるべきとの見方を示した。
 元軍人の脱北者で構成された団体「北韓人民解放戦線」のチャン・セユル参謀長は、北朝鮮内の情報筋の言葉を引用し「最高司令部報道を聞いた北朝鮮の軍人らは、今回の砲撃で本当に戦争が起きると思っている」と伝えた。現在、北朝鮮の軍部隊では外出が禁じられ、外部勤務に動員されていた軍人らも続々と部隊に復帰しているという。
 また、北朝鮮当局は延坪島への砲撃を、住民の危機意識向上や体制結束に積極的に活用しているとも伝えられた。

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