会見する李大統領=12日、ソウル(聯合ニュース)
会見する李大統領=12日、ソウル(聯合ニュース)
【12日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は12日、前日からソウルで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)の閉幕後に記者会見し、首脳宣言「ソウル宣言」を発表。その成果について説明した。
 李大統領は会見で、為替とともに均衡の取れた経常収支を維持するよう例示的なガイドラインを策定し、進行日程に合意したことは、注目すべき進展だ」と述べた。為替問題では、「市場が決める」為替相場を目指すことで合意したと説明した。
 ソウル・サミットの最も大きな成果については、これまでの合意事項を実践に向けた実質的な行動計画として具体化したことだと述べた。行動計画は世界経済の政策方向として、G20レベルの政策協力とともに各国の実践的な政策の約束を盛り込んでいると強調した。
 また、共同の危機に直面した複数の国に、弾力的な融資を同時に提供する制度を導入することにしたと明らかにした。国際通貨基金(IMF)が危機の解決だけでなく、危機の予防にその役割を拡大するという大きな変化だと評した。
 反腐敗問題では、腐敗をあぶり出し透明で公正な企業環境を作るため、9分野の具体的な行動計画を承認したと述べた。
 為替問題では、解決策の導出について、来年上半期(1~6月)までに具体的な基準を設け評価することにし、来年にフランスで開催される次回サミットまでに解決するとの原則を定めたと明らかにした。「大変な進展だ」と評価した。各国が輸出に有利な自国の通貨安を誘導する「通貨安競争」は、ひとまず脱したと強調した。
 開発議題については、開発途上国自らが成長潜在力を拡充し、自生する力を養うようにするとの内容を盛り込んだと説明した。今回採択したソウル宣言は、「開発途上国に対する活発な援助を継続する一方で、開発格差を減らすための新たな開発戦略」だと評した。
 また韓国は今後、過去の開発政策の成功と失敗の経験に基づいた韓国型の開発モデルを、経済協力開発機構(OECD)開発援助委員会など適切な機会に提案していくとの考えを示した。
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