青瓦台(大統領府)で10日午後、メドベージェフ大統領歓迎式が行われた=10日、ソウル(聯合ニュース)
青瓦台(大統領府)で10日午後、メドベージェフ大統領歓迎式が行われた=10日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル10日聯合ニュース】ソウルで11日に開幕する20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)に向け各国首脳が相次ぎ来韓するが、李明博(イ・ミョンバク)大統領との会談でどのような「手土産」を披露するかが、注目されている。
 李大統領は10日にロシアのメドベージェフ大統領と首脳会談するほか、G20期間中に米国、中国、フランスなど9カ国の首脳と会談する。このうちロシア、中国、ブラジル、トルコでは韓国企業が現地で大型プロジェクトを進めており、今回の首脳会談が、その可否を判断する重要な場となる。
 メドベージェフ大統領との会談で、李大統領は、ロシアが進める経済近代化プロジェクトに韓国企業が参入できるよう支援を求める予定だ。シベリアや極東地域での港湾、造船所、製鉄所の建設に韓国企業が共同参画する案について協議するほか、ガスパイプラインの北朝鮮経由問題をめぐり難航している韓国ガス公社のシベリア産ガス導入プロジェクトに関する具体案も講じられると期待される。
 ブラジルのルラ大統領との会談は、23兆ウォン(約1兆6900億円)規模のブラジル高速鉄道入札と関連し、韓国企業の競争力と施行能力などを十分に説明する好機となる。今月29日に行われる本入札に、韓国からは韓国鉄道施設公団、現代ロテム、サムスン物産など15社が構成する企業連合が参加する予定だ。
 トルコのエルドアン首相との会談で注目されるのは、同国が黒海沿岸地域のシノプで進めている原子力発電所の建設だ。韓国とトルコは、原発施設建設関連の共同研究を完了し、政府間協力関係の了解覚書(MOU)を締結した状態。韓国は今回、政府間協約の締結を目標としている。
 中国の胡錦濤国家主席との会談では、LGディスプレーとサムスン電子が計画している液晶パネル工場建設の正式承認が発表されるとの観測が出ている。現時点で中国側の公式発表はないが、3日の国務院常務会議(閣議に相当)で両社工場建設の承認を決定し、実務的に承認手続きに着手したと伝えられている。

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