【ソウル10日聯合ニュース】ソウルで11、12日の両日に開催される20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)で、強力な腐敗根絶宣言が発表される。
 企画財政部とG20準備委員会が10日に明らかにしたところによると、G20首脳はソウル・サミットで採択するソウル宣言で、世界経済の持続可能かつ均衡ある成長のため腐敗根絶の重要性を強調し、保護貿易主義の打破、貧民に対する金融支援の必要性を力説する予定だ。政府筋は「サミットでは為替問題だけでなく貿易部門にも心血を注ぐ」と説明している。
 まず反腐敗と関連し、ワーキンググループから進ちょく状況の報告を受けたうえで、強力で効果的なわいろ防止規定の採択と執行を、ソウル宣言で勧告する方針だ。公共・民間部門の反腐敗努力、腐敗人物の国際金融システムへのアクセス遮断、ビザ発給拒否・送還・資産回復における協力、内部告発者の保護などについても言及する見通しだ。
 行き詰まりをみせている世界貿易機関(WTO)の新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)については、均衡の取れた高い水準の妥結を強く促し、あらゆる形の保護貿易を排撃するスタンドスティル(追加的な保護貿易措置の凍結)を改めて表明する予定だ。
 また、貧困層の金融アクセス拡大に向けた具体的かつ実用的な実行計画も発表する。貧困層が容易に融資を受け自立できるよう、国際基金を造成する案も検討されている。
 世界の農業生産性格差の解消に向けては、食糧安保と農業開発の革新の必要性に合意し、支援の意志を示すとされる。このほか、浪費を助長する非効率的な化石燃料補助金を中期的に合理化または撤廃するため、各国の履行戦略に対する点検も行う。
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