【ソウル10日聯合ニュース】経済協力開発機構(OECD)が算出する景気先行指数(CLI)で、韓国が10か月連続下落を示した。
 OECDが10日に明らかにしたところによると、韓国の9月のCLIは101.9で、前月の102.4より0.5ポイント下落した。韓国だけでなく、カナダ、イタリア、フランス、英国など主要加盟国も前月に比べ0.1~0.2ポイント落ち込んだ。OECD平均は102.8で、前月と変わらなかった。
 CLIは産業活動動向、金融・通貨現況、国内総生産(GDP)の流れなどから複合的に割り出す。4~6か月後の景況を予測するもので、指数が基準値100以上で上昇すると景気拡大を、基準値を下回ると景気後退を意味する。
 韓国のCLIは、昨年5月(100.6)から17か月間、基準値の100以上を維持しているものの、昨年12月に104.8でピークに達した後、ことし1月(104.6)からは下落が続いている。このため、韓国経済は下半期(7~12月期)に景気回復ペースが緩やかに鈍化し始め、その流れが来年上半期(1~6月期)も続くと予想される。
 企画財政部関係者は、各国が自国通貨を輸出に有利な安値に誘導する「通貨安競争」など世界経済の不確実性が高まっているうえ、急速な成長の反動もあり、来年は景気回復勢が鈍化すると見通した。

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