記者会見するメルケル首相=9日、ベルリン(聯合ニュース)
記者会見するメルケル首相=9日、ベルリン(聯合ニュース)
【ベルリン9日聯合ニュース】ドイツのメルケル首相は9日に欧州駐在の韓国記者団と記者会見し、世界経済の不均衡是正に向けた各国経常収支の数値基準導入に反対する姿勢を表明した。各国は公正な競争の中で製品で勝負せねばならず、為替はそうした各国の経済力を反映すべきだとした上で、米国政府が主張する経常収支幅の制限案は「考慮の価値がない」とはねつけた。
 メルケル首相は11~12日にソウルで開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)に出席するほか、李明博(イ・ミョンバク)大統領とも会談する予定だ。
 首相はまた、米国が先ごろ追加金融緩和政策を発表したことと関連し、今回のサミットではむしろ出口戦略を議論すると強調した。先のG20トロント・サミットでは各国が2013年までに財政赤字を半分に減らすことで合意したとしながら、「今回はどの国がいつ出口戦略を施行するのかを議論する予定で、米国とも出口戦略の条件を話し合う」と説明した。
 あわせて、世界的なパワーバランスを反映した国際通貨基金(IMF)改革、リスク予防に向けた金融規制、国際金融セーフティーネットなどが議論されるとしたほか、韓国が提案した開発議題は「国際社会の安定に寄与する」と、支持を約束した。
 韓国との関係については、「良いパートナーだが、造船や自動車などの経済分野では競争しており、友好的ライバルだ」と評し、これまでの韓国の成果を尊敬していると述べた。
 韓国が主要8カ国(G8)以外の国で初めてG20サミットを開催することについて、「うれしく思う。準備が徹底されていることも承知している」と述べ、数日前に李大統領と電話で話し、G20の重要性拡大について言葉を交わしたと伝えた。

Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0