サパテロ首相=(聯合ニュース)
サパテロ首相=(聯合ニュース)
【パリ9日聯合ニュース】スペインのサパテロ首相は、ソウルで11、12の両日に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)について「主要8カ国(G8)以外の国が開催する初のサミットとして、大変重要な意味を持つ」と評価し、「スペインは韓国の開催成功を確信している」と述べた。
 ソウル・サミットに招待国として参加するサパテロ首相は、聯合ニュースの書面インタビューに応じ、技術革新と成長起爆剤がうまくマッチした開放社会のモデルとして通じる韓国が世界経済協力に向けた最高のフォーラムを開催することは、大変鼓舞を与えるものだと評した。
 また、カルロス国王が韓国訪問に大きな関心をもっており、恐らく数か月以内に韓国訪問が実現するだろうと伝えた。国王が韓国を訪問すれば、両国関係増進に大いに寄与するだろうと強調した。
 ことしは韓国・スペイン修好60周年を迎えるが、両国の協力分野を再生可能エネルギーなど相互関心分野に拡大する良い契機となることを望むと述べた。再生可能エネルギーは韓国政府が「グリーン・プログラム」を通じ国家成長戦略にすることを考えている分野であり、スペイン企業が優位を占める部門だと紹介した。
 サパテロ首相は、上半期に欧州連合(EU)理事会の輪番制の議長を務めた。EUは朝鮮半島の平和と安定維持が、朝鮮半島だけでなく域内他国のためにも極めて重要な問題だと考えていると伝えた。北朝鮮による韓国哨戒艦「天安」沈没事件について、韓国政府と国民に慰労の言葉を述べるとともに、朝鮮半島非核化に向けた6カ国協議を積極的に支持すると強調した。
 また、スペインはEU理事会議長国当時、韓国・EU間自由貿易協定(FTA)締結に拍車をかけるなど、韓国が欧州の戦略的パートナーとなるに当たり、大いに貢献したと紹介。来年7月のFTA発効を機に、多くの分野で両国間の緊密な共助が実現することを希望した。
 韓国とスペインの企業が第三国市場で協力する機会が多くあることを確信するとしながら、アジア市場における韓国の立場と、中南米市場におけるスペインの立場は相互互換的なものだと指摘し、両国間産業協力協定などを通じ、利益を創出することが可能だとの考えを示した。このほかにも、さまざまな面で両国関係がさらに発展し、両国国民間の交流も活発になることを期待した。

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