【ソウル9日聯合ニュース】韓米自由貿易協定(FTA)の争点解決に向けた協議が事実上終了した。外交通商部の金宗フン(キム・ジョンフン)通商交渉本部長と米通商代表部(USTR)のカーク代表は9日、午前と午後の2回にわたり会談し、いくつかの争点を除き合意に至ったもようだ。
 李明博(イ・ミョンバク)大統領とオバマ米大統領が争点解決の期限として強調した11日の韓米首脳会談が迫っているため、金本部長とカーク代表は10日に協議を終えると予想される。
 双方はこれまで、米国産車については、韓国の自動車安全基準、燃費、排気ガスなどの環境基準緩和を決めるなど、両国間の自動車貿易不均衡の是正に向け合意に近づいたという。
 チェ・ソクヨンFTA交渉代表は自動車の燃費および温室効果ガス排出基準をめぐる問題と関連し、「米国や欧州も小規模の自動車メーカーに対し例外措置をみとめている、完全な免除ではなく緩和措置だ」と強調した。
 一方、米国は、韓国への輸入が月齢30か月未満に制限されている米国産牛肉について言及せず、牛肉市場開放に反対している韓国の立場を受け入れた。
 今回の協議は米国側の要請によるものだが、韓国は自動車と関連した米国の要求を相当部分受け入れたという点に対し批判の声が出ている。

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