【ソウル8日聯合ニュース】軍当局によると、20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット、11~12日)の成功に向け、合同参謀本部は先月27日から最高水準の軍事守備態勢に突入した。今月13日まで北朝鮮監視レベルを大幅に強化する。
 2002年の韓日ワールドカップ(W杯)のさなかに第2延坪海戦(北朝鮮警備艇の先制攻撃による黄海での南北銃撃戦)が発生した苦い経験を踏まえ、二度とこうしたことを繰り返さないとの覚悟だ。
 最高水準の軍事守備態勢は▼韓米連合監視態勢の強化▼陸・海・空からの侵入や局地挑発への守備態勢格上げ▼官民軍統合防衛態勢の確立と重要施設の警戒支援▼主要会場別の警護・警備作戦部隊の予行練習および機動演習後の兵力投入――などを骨子とする。
 軍はG20期間中、北方限界線(NLL)の侵犯、非武装地帯(DMZ)または板門店共同警備区域(JSA)一帯での挑発など、8つの類型に分け北朝鮮の軍事的挑発に備える。また、サミット会場のソウル・三成洞COEX(韓国総合展示場)や移動ルート、空港や近隣海域などで警護・警備作戦を遂行するとともに、国の重要施設や公共施設の保護にも兵力を支援する方針だ。特に、仁川国際空港や金浦国際空港での首脳の出入国に備え、周辺地域に空軍・海軍の戦力を配置する。
 あわせて、軍は米国側に北朝鮮監視戦力の増強支援を要請。米国側は在韓米軍の高高度偵察機「U-2」の偵察回数を増やし、偵察機「EP-3」「RC-135」などを支援すると伝えられた。

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