韓国でG20サミットが開催されることについては「非常にすばらしいこと」と評価し、それだけに今回のサミットに対する期待も大きいと話した。G20ソウル・サミットでは、先月開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議で議論された銀行の自己資本規制、国際通貨基金(IMF)改革案が協議されるべきだとし、「同時に李明博(イ・ミョンバク)大統領のG20サミットのアジェンダを支持する」と強調した。
国際的な「通貨安競争」と関連しては、オーストラリア政府は豪ドルの変動相場制を導入する際、外国為替市場システムを重要に考えたと説明した上で、「これをグローバル市場に適用するには時間が必要だが、進展もみられなければならないと判断している」と述べた。現時点で豪ドルが高値をつけていのは、同国経済が世界金融危機から脱している事実を反映していると説明し、世界が必要としている天然資源を同国は多く保有しているとアピールした。
また、ギラード首相は両国の強固な友好関係を強調した。金融危機に世界が適切に対応する案を模索するG20ソウル・サミットの開催実現に向け、両国は積極的に協力したと評価した。両国の国交樹立50周年を迎える来年が待ち遠しく、韓国と域内でさらに協力を高めていくことを期待すると述べた。
韓国との自由貿易協定(FTA)については、農産物に対する韓国の対応に変化があることを期待するとし、サービスなどほかの分野の交渉でも妥結に向け努力していると強調した。韓国とオーストラリアは昨年5月からFTA交渉を行っている。
アジア地域におけるオーストラリアの役割については、「アジアは世界の一部で、オーストラリアの未来がかかっている。地域フォーラムを通じ結束する契機をつくり、アジアの未来の発展に貢献できると信じている」と述べた。
Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0