【ソウル4日聯合ニュース】ソウルで11日に開幕する20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)では、出席する各国首脳を尚州の韓牛(韓国在来種のウシ)、多島海産のカゴカキダイ、済州産のハルラボン(デコポン)など、韓国特産物を主な食材とした料理でもてなす予定だ。G20準備委員会が4日に明らかにした。 
 夕食会で出される酒は、韓国産ブランドワイン「Onda d’Oro」に決まった。米国を代表するワインの産地ナパバレーで、フランスのワイン醸造家と韓国人オーナーが作り上げだワインだ。経済危機克服という会合の性格とつつましい準備という基本方針を尊重し、中間価格帯のワインを選定した。財務長官の夕食会では、「Vaso」ワインを提供する。ラベルに「タルハンアリ」と呼ばれる丸型の壷が描かれているが、「大きくなるほど心を空にし、たくさん空になるほどそこには福が満たされる」という意味で、国際共助と協力を象徴する。
 各国首脳と代表団をもてなす食事の準備には、ソウルの主要特急ホテルの宴会担当チームが総動員されている。韓国の特産物を使い、韓国の飲食文化のレベルを感じさせるメニューを考案した。
 首脳の夕食、昼食は業務を兼ねることを考慮し、洋食3コースが基本となる。初日の夕食では、会議前日または当日に長距離フライトで韓国入りする首脳らの負担感を考え、量を調整。メイン料理は好みに応じ肉、魚介、菜食を提供する。菜食主義や宗教による食習慣を事前に調査し、食材を吟味する。準備委員会は、一般家庭に招かれたようなリラックスした雰囲気のなかで食事できるような考慮し、庶民的で情感あるメニューを盛り込むと話している。
 食材は、韓国で収穫される四季折々の特産物を利用する。豊かさ、幸福、健康など「収穫」の意味を盛り込んだ。尚州の干し柿を食べさせ育てた韓牛、西海のヒラメ、済州のハルラボン、多島海のカゴカキダイ、横城の韓牛、盈徳のズワイガニ、新鮮な江原道の高冷地野菜とハーブなどで、環境保護面で論争になっているキャビアやフォアグラ、高価なトリュフなどは使わない。
 このほか、各国首脳には韓国での活動の姿を撮影した写真を保存した、デジタルアルバムを贈る予定だ。豪華すぎる贈り物は避け、韓国の優れたIT技術と「文化韓国」のイメージを結びつけた贈り物をという方針から、デジタルアルバムに決まった。

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