【ソウル4日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は4日に英国のキャメロン首相と電話会談し、11日にソウルで開幕する20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)で、開発途上国の均衡ある発展に向けアフリカ諸国間の自由貿易協定(FTA)について論議することを提案した。開発問題を含むG20議題について話し合うなかで、キャメロン首相がアフリカ諸国間FTA案を提示したことに応えたもの。
 キャメロン首相は、世界経済の不均衡是正と関連し、全面的に李大統領の考えを支持すると述べた。また、世界貿易機関(WTO)新多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)の妥結の重要性を強調し、開発議題と関連しアフリカ諸国間のFTA案を提案すると述べた。
 李大統領は、まず不均衡是正に対する英国の支持に感謝を示し、欧州連合(EU)加盟国の協力を求めた。新多角的貿易交渉については、今回G20の貿易セッションで本格的に論議を行うため、成果があることを望んでいると述べた。そのうえで、アフリカ諸国間の自由貿易協定については財務次官会議で扱うのがよいとの考えを示した。
 李大統領は、4日にルラ・ブラジル大統領、5日にハーパー・カナダ首相、メルケル・ドイツ首相とそれぞれ電話会談し、G20会議成功に向けた協力を求める予定だ。これに先立ち、オバマ米大統領、ギュル・トルコ大統領、ズマ・南アフリカ大統領とも電話で会談した。

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