【開城26日聯合ニュース】離散家族再会の定例化などを話し合うため、開城で26日に始まった南北赤十字会談で、北朝鮮側が北朝鮮・金剛山観光の再開を再び要求した。
 会談関係者によると、北朝鮮代表団の団長を務める崔成益(チェ・ソンイク)朝鮮赤十字会中央委員会副委員長は全体会議基調演説で、「離散家族再会事業を正常に進めるには、金剛山(離散家族)面会所など南(韓国)側施設を正常に運営する措置が先行されねばならない」と主張。金剛山観光の再開に関する南北当局間の実務会談を至急開催すべきだと韓国側に迫った。
 韓国側が要求した離散家族再会行事の定例化については、ソル(旧正月)や秋夕(中秋節)などの祝日を基本に、1年に3~4回、それぞれ100人規模で実施し、画像を通しての再会やビデオレターの交換も並行していこうと提案した。
 韓国側は、来年3月から南北各100家族ずつ、毎月1回定期的な再会行事を行うことを要求した。また、80歳以上の高齢者を対象に、来年4月から故郷訪問事業を実施することも求めた。
 北朝鮮が、金剛山観光の再開を離散家族再会の定例化の前提に掲げながらも、再会行事に一歩進んだ姿勢をみせたことから、韓国政府の対応が注目される。
 金剛山観光は、2008年7月に同地で発生した韓国人観光客射殺事件を受け、韓国政府の決定で中断された。北朝鮮側は観光の再開などを求め、ことし4月に離散家族面会所、消防署、文化会館など韓国政府と韓国観光公社が所有する金剛山地区内の不動産を没収・凍結する措置を取った。

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