ことしで60年目を迎えるF1GPが韓国で開かれるのは初めて。韓国ではモータースポーツの人気が欧州などに比べ低いのが現状だが、F1は時代を先取りする先端技術を競い合う場であると同時に、経済効果も大きく、世界最高峰のスポーツと位置づけられている。
ことしのF1GPには12チームが出場し、1チーム当たり2台のマシンがレースを行う。マシンは販売用ではないため、正確な価格はついていないが、開発・製作にかかる費用だけでも1台当たり100億ウォン(約7億3000万円)を超える。2400ccのエンジンを搭載し、出力は750馬力、最高時速は350キロメートル。
F1は「規模のスポーツ」といってもそん色がないほど、経済的・産業的効果が大きい。大会には平均20万人以上、年間では計400万人以上が入場する。韓国GPも12万人を収容できる規模の会場に、3日間で計20万人以上が訪れると期待されている。F1GPは世界188カ国にテレビ中継され、6億人以上がレースを視聴する。年間に大会運営資金として約4兆ウォンが投入されるほか、ドライバーの年俸は1000万ドルに達する。
韓国がF1GPを招致したのは2006年。これまで、オリンピックとW杯を開催した国の中で唯一、F1と縁がなかった。
韓国の劣悪なモータースポーツ環境のため、韓国GPの開催を危ぶむ声も多かった。大会を2週間後に控えた今月初旬にも、一部の外国メディアはサーキット建設の遅れなどを理由に、最終査察の通過に懸念を示した。
だが、コリアインターナショナルサーキットは12日、国際自動車連盟(FIA)に「100%満足いく完ぺきなサーキット」との評価を受け、最終査察を通過した。大会に向け、F1ファンの期待も高まっている。
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