【東京1日聯合ニュース】経済協力機構(OECD)が2010年の韓国経済成長率を上方修正する予定だ。
 OECDのランダル・ジョーンズ経済局シニア・エコノミスト(韓国・日本担当)は1日、OECD東京センターが日本記者クラブで主催した講演で、「韓国が予想を上回る急速な回復をみせている」と評価し、本部に戻り次第、韓国のことしの経済成長率見通しを6.2%に上方修正する方針だと述べた。
 OECDは4月に韓国の成長率見通しを、韓国政府が示した推定値6%よりやや低い5.8%と発表したが6か月で0.4ポイント引き上げることになる。
 ジョーンズ氏は予想を上回る韓国の経済成長の理由として、円高の影響で韓国の自動車、半導体など主力輸出品の競争力が高まったことを挙げた。
 来年の成長率見通しについては、先進国や中国などが韓国国債を買い入れており、ウォン高圧力が高まるなど、来年からは成長率が通常の水準に戻るとの見通しを示し、ことし4月に公表した4.7%より0.2ポイント低い4.5%に下方修正する予定だと説明した。
 また、韓国経済の長期構造については、国債に対する負担など財政問題がまったく存在せず、経常収支が1997年と2008年を除き黒字を計上している点は非常に大きな強みだと述べた。ただ、日本と同様に少子・高齢化が急速に進んでいることや、製造業とサービス業の生産性格差が大きく、正社員と非正社員の賃金格差が広がり、社会の連帯感が崩れていることは懸念材料だと指摘した。

Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0