【ソウル1日聯合ニュース】日本などからの観光客をターゲットに、「NANTA(ナンタ)」などノンバーバルパフォーマンス(非言語劇)が相次ぎ、ソウル・明洞周辺に拠点を構える動きをみせている。明洞はアジアからの観光客に人気のスポット。公演場までのアクセス向上を図り、集客を強化する戦略だ。
 ステージ上でキャストが絵を完成させるパフォーマンス「ドローイング:ショー ヒーロー」は1日、演劇の街・大学路から乙支路3街付近の明宝アートホールに、公演場を移した。客席を200席から300席に増やすなど、公演規模も拡大した。制作サイドは「旅行会社が団体観光コースを明洞中心に企画しており、(明洞が)新たな拠点に最適と判断した」と説明した。
 汝矣島・63ビルで公演してきた韓国伝統打楽と弦楽を融合させたパフォーマンス「ファンタスティック」も、1日に地下鉄忠正路駅近くに650席規模の第2専用館をオープンした。東南アジアと日本の観光客のアクセス向上を狙った。やはり制作サイドは、観光中心地は汝矣島より明洞周辺だと話しており、アジア観光客の攻略に拍車をかけると意気込んでいる。
 「NANTA」はいち早く明洞に目を向けており、繁華街中心に立つユネスコビル内明洞アートセンターに、昨年10月に380席規模の第4専用館を設置。日本人観光客を獲得している。制作サイドによると、2002年にオープンしたソウル・江南の専用館は、外国人観客の割合が半分ほどなのに対し、明洞専用館は80%を上回る。ショッピングを楽しんだ観光客が気軽に公演場を訪れることができるため、観客誘致に役立っていると説明した。
 すべてのノンバーバルパフォーマンスが明洞に進出するわけではない。コミカルな武術パフォーマンスを披露する「JUMP(ジャンプ)」は、九老への進出を検討中だ。明洞が観客誘致に有利なのは確かだが、それだけ会場賃貸料を含むコスト負担が大きいと指摘している。

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