記者懇談会であいさつするKTの李錫采社長(左端)=30日、ソウル(聯合ニュース)
記者懇談会であいさつするKTの李錫采社長(左端)=30日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル30日聯合ニュース】ノート型パソコンやネットブックで別途のデバイスがなくても、無線インターネットサービスのワイブロ(モバイルWiMAX)を利用できるようになる。
 通信大手のKTと半導体大手の米インテルは30日、ソウル市内で共同記者懇談会を行い、インテルのワイブロチップセットを搭載したノート型パソコンやネットブックなどが国内外のメーカーから発売される予定だと発表した。
 インテルは国際的に標準化された10メガヘルツの周波数帯域幅に対応するチップセットを生産したため、これまで韓国では韓国メーカーが製造した一部モデルを除きインテルのワイブロチップセットを取り入れたノート型パソコンやネットブックの販売ができなかった。しかし、放送通信委員会が昨年11月にワイブロの周波数帯域幅として10メガヘルツ(MHz)を許可したことを受け、KTがワイブロの周波数を8.75メガヘルツから10メガヘルツに変更し、改良した無線ネットワーク設計方式を適用、販売が可能になった。
 来月1日からはサムスン電子やLG電子、ヒューレット・パッカード(HP)、エイサーなど国内外の主要メーカーがインテルのワイブロチップセットを搭載したノート型パソコンとネットブックを韓国で発売する。年内に7~8モデルが販売される予定だ。
 ワイブロはソウルなどの首都圏のみ利用できたが、KTが釜山、大邱、光州、大田、蔚山の5大広域市や高速道路にワイブロ網を構築し、来月1日からサービスを開始する予定だ。来年3月までにはワイブロ網を全国82市に拡大し、国民の85%が利用できるようにする計画だ。
 一方、インテルは韓国のワイブロインフラに2000万ドル(約16億6540万ドル)を投資する方針を発表し、KTとワイブロ分野で協力を強化する方針だ。
 KTの李錫采(イ・ソクチェ)会長は「インテルとともにワイブロを通じた無線インターネット活性化に向け、多角的に協力する」と明らかにした。また、第3世代(3G)、WiFi(ワイファイ)、ワイブロをバランス良く発展させ、世界最高のモバイル環境を整えたいと述べた。
 インテルのアービンド・ソダーニ副社長も「今回の投資でインテルのワイブロ技術を広めるとともに、KTとの戦略的協力を通じ無線ネットワーク構築事業の活性化を図る考えだ」と述べた。

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