【ソウル29日聯合ニュース】韓国銀行が29日に発表した8月の国際収支動向(速報)によると、先月の経済黒字は前月より37億5000万ドル減の20億7000万ドル(約1736億円)と集計された。2月から7か月連続で黒字を続けたが、輸出減と海外への留学・研修の増加などが影響し、黒字幅は4月(14億2000万ドル)以来の低水準となった。
 先月の商品収支(貿易収支に相当)は企業の夏期休暇などで輸出が前月から大幅に減り、黒字額が前月の71億6000万ドルから36億9000万ドルに縮小した。韓国銀行はただ、休暇が終わり輸出が持ち直しており、今月は先月より経常黒字幅が大きく拡大すると見込んでいる。
 同行は、今月は秋夕(中秋節、22日)を挟む3連休で営業日数が減ったにもかかわらず、船舶や半導体の輸出が好調だと説明し、経常収支は年末まで黒字を続けるとの見方を示した。
 サービス収支は旅行や広告費支払いの増加などで、赤字規模が15億ドルから17億8000万ドルに拡大した。為替や季節要因に左右される旅行収支は留学・研修などの支払いが増え、赤字規模が前月比1億4000万ドル拡大の9億5000万ドルとなった。赤字規模は2008年8月(12億7000万ドル)以来、2年ぶりの高水準。
 秋夕連休の影響で、旅行収支は今月も大幅な赤字を計上する見通しだ。年間赤字は80億~90億ドルと予測される。
 経常移転収支は対外送金の支払い増加で赤字額が前月の2億8000万ドルから4億5000万ドルに拡大した。

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