【ソウル23日聯合ニュース】南北が24日、離散家族再会行事の会場問題を協議するため北朝鮮の開城で赤十字実務接触を開く。
 北朝鮮側は先ごろ、金剛山観光事業の担当者2人を別途出席させるよう韓国側に求めたが、大韓赤十字社は23日までに、既存の代表団2人が関連業務の委任を受けると返答、これに応じない姿勢を示した。これに伴い、統一部の統一政策協力官・金義道(キム・イド)大韓赤十字社南北交流執行委員(首席代表)ら2人が予定通り実務接触に出席する。
 北朝鮮の朝鮮赤十字会は20日、大韓赤十字社総裁あての通知文で、「24日の実務接触で(金剛山での離散家族)再会場所を別途協議するため、2月の(金剛山・開城)観光再開実務接触に出席した担当者2人を送ることにした」と述べ、韓国側にも相応の関係者を出席させることを要求した。
 こうした要求には、離散家族再会に関する協議を機に、2008年7月の韓国人観光客射殺事件を受け中断された金剛山観光の再開問題を再び持ち出したい狙いがあるとみられる。
 金剛山観光をめぐる2月の南北実務会談で、韓国側は観光再開に先立ち、韓国人観光客射殺事件の真相糾明、再発防止策の策定、観光客の安全保障に向けた制度完備という課題を解決すべきとの立場を示した。これに対し北朝鮮側は、3つの課題はすでに解決されていると主張、議論は平行線をたどった。

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