【ソウル31日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は31日の閣議で、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の先の訪中に関連し、「金総書記が中国を頻繁に訪問することを肯定的に評価する」との考えを示した。中国式の経済発展に接する機会が多くなるため、金総書記の訪中が北朝鮮経済に良い影響を与える可能性もあるとし、中国の役割も肯定的にみていると述べた。
 李大統領は公正な社会作りについても触れ、「公正な社会を作り、機会均等を実現に導き、国民の格差を解消することが非常に重要だ」と述べた。
 閣僚らに対しては、公正な社会規範にかなっているかどうかを念頭に置いて業務を進めてほしいと強調した。官庁利己主義を捨てるべきだと指摘し、閣議での討論を通じ公正な社会作りに努めるよう呼びかけた。また、「公正な社会が定着すれば、大韓民国を新しい社会にする契機となる。これまでは経済成長のために熱心に努力してきたが、さらなる成長は公正な社会でなければ実現できない」と強調した。その上で、「閣僚らが先に立って実践し、犠牲を払うしかない」と述べた。
 このほか、来月22日の秋夕(旧盆)を前に、物価の安定に万全を期し、現場にも赴き、行政を直接確認するよう求めた。
 下半期(7~12月)の経済見通しに関しては、欧米諸国の経済が不確実なため、韓国経済も不確実性が多いと予想した。

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