【ソウル30日聯合ニュース】サムスン電子の四半期ベース営業利益が5兆ウォンを突破した。
 同社は30日、国内外事業場を合わせた4~6月期連結業績を営業利益5兆100億ウォン(約3651億7000万円)、売上高37兆8900億ウォンと明らかにした。それぞれ前年同期比で87.5%、16.6%増加した。半導体や液晶パネルなど部品部門の市況好調と早期の製造プロセス転換などに伴う利益増大が、好業績に結びついた。テレビや携帯電話などセット部門が価格競争の激化やユーロ安など厳しい業況を受け、前年比、前期比で収益性が落ちたものの、競合メーカーに比べると堅調な業績を達成したと同社は評価している。
 半導体部門では、需要が落ち込むシーズンにもかかわらず、供給不足によるDRAM価格の強含み、スマートフォン(高機能携帯電話)など新規需要先の増加を受けたNAND型フラッシュメモリーの需要持続、他社に先駆けたプロセス転換の加速化などが収益を押し上げ、営業利益は前年同期比765%大幅増の2兆9400億ウォンを計上した。営業利益率は25ポイント上がり31%となった。
 LCD(液晶パネル)部門も、発光ダイオード(LED)バックライト搭載テレビや3D(三次元)対応テレビの需要拡大や生産性向上が奏功し、営業利益は8800億ウォンと252%の急増を記録した。
 情報通信部門は、携帯電話市場のグローバル需要回復を追い風に、6300億ウォンの営業利益を出した。営業利益率は3.6ポイント下落の7.2%。
 デジタルテレビ部門は、テレビや生活家電など主力製品の販売好調で、売上高が前年同期比20%増えたものの、営業利益は69%減の3600億ウォンにとどまった。
 上半期(1~6月)累計業績は、営業利益が前年同期比188.4%増の9兆4200億ウォン、売上高が18.6%増の72兆5300億ウォンとなった。
 同社は、7~9月期はセット部門の価格競争激化、グローバル景気の不確実性などで収益性の維持が難しいと見込みながらも、先行投資による競争力強化、スマートフォン、3D対応テレビなど戦略製品の販売活性化で収益性を維持していく考えだ。
 一方、ことしの施設投資計画18兆2000億ウォンのうち、51%に当たる9兆2000億ウォンが上半期に執行された。下半期も半導体、液晶パネルなど主力事業に果敢に投資し、技術・市場支配力を強化し、向こう5~10年間で技術および原価競争力格差を拡大していく計画だ。



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