【ソウル29日聯合ニュース】駐リビア韓国大使館に駐在する国家情報院職員がスパイ容疑で先月同国から追放された問題で、韓国とリビア当局間の協議が最終段階に入ったと伝えられた。
 外交筋は29日、両国情報当局間協議が前日までに計4回行われほぼ最終段階にあり、間もなく結果が出るだろうと明らかにした。これに伴い、20日にリビアを訪問し協議に当たってきた国家情報院代表団は今週末にも帰国すると伝えられた。
 一連の協議で韓国側は、国家情報院職員の活動目的は、リビア最高指導者カダフィ大佐とその息子ではなく、北朝鮮に関する情報収集だと説明することに集中。これに対しリビア側は、他国の依頼を受けた可能性を指摘し、米国やイスラエル関連の情報活動を行ったのではないかとの主張を繰り返したという。
 また、リビア当局に拘束された韓国人宣教師については、同国は違法な布教活動とスパイ行為の疑いがあるとみているが、韓国側は、国家情報院職員と宣教師問題は別途の問題だとする立場を強調しているという。
 政府は韓国の立場をリビア側に十分に説明したとみて、今回の協議結果を評価・点検したうえでさまざまなルートと方法を動員し、後続協議を進める方針だ。韓国の説明にも、まだリビア側には明確な姿勢の変化が見られないが、溝はある程度埋まったと伝えられた。



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